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Vol.9

「記憶」


 突然の訪問者に藤谷家の人達はビックリ。

「なんなんだ君は?」

「俺は・・俺は・・。」

「あなた! あんまりヘンな事 言うと警察呼びますよ!」

 5人の目に耐えかねて とび出す男の子。

「なんだ あいつは?」

 家族5人そろってスキヤキを囲むも、やはり先程の男の子のことが気になりシーン・・。

 真尋は玄関先での由真の様子が気になり、「なんで あの子 知ってたの?」と由真に尋ねます。「昨日 道 聞かれたの。」

 お父さんも堪らず口を開きます。「そりゃ昔そういう事があったけれども、子供ができたなんて事は絶対ない!」

「真也さんがそういうなら、そうなんでしょ。」珍しくお父さんをかばう おばあちゃまでした。

 真尋は千香子の妊娠は間違いだったと両親に告げて、そして礼を言って またアパートに戻っていきました。


 真尋はアパートに行く前にSweet Seasonに寄り、五嶋課長と会います。踊る二人。

「こういう気持ち、結婚したらなくなっちゃうのかな。ドキドキッて・・。

 一緒にいるのが当たり前って、なんだかすごく羨ましかったんだけど。」

 出会った頃の気持ちをずっと忘れずにいようと話し、二人はキスをしました。



 千香子に誘われ、中鉢君はマンションに。盛り上がっているかのようでしたが、中鉢君は途中で・・

「ごめん・・やっぱり俺・・」「彼女のこと ふっきれない? あたしだって ふっきる為よ。こういうことすれば、夫の気持ちが少しはわかるかな、て。」

 千香子の話を聞くうちに、中鉢君は彼女が五嶋課長の奥さんだと気づきます。


 五嶋課長は千香子に離婚届の催促の電話をかけます。疲れはてた千香子は

「明日 会えない?・・会いたい・・。離婚届・・持ってくから・・。」


 翌日、会社の資料室。中鉢君は五嶋課長をそこに呼び出しました。

「真面目に答えてください。納得いかないんです。

 藤谷と一緒に住んでるのに奥さんのとこ戻ったり、課長のやってること わかりません。」

 納得いく答えのもらえない中鉢君、頭にきてしまいます。

「信用できないんだよ! 汚ねぇんだよ! 結婚してんのに不倫なんてすんなよ!」

「結婚したこともないヤツに何がわかるんだ!

 お前は関係ない。」

「何だとぉ!」

 バキッッ。五嶋課長クルクルッ(さすがスポーツマン。なんて華麗な回り方!)ドサッ。中鉢君、五嶋課長を殴ってしまいました。中鉢君は、そりゃ一発ぐらい殴りたいですよねぇ。やってらんないですよねぇ。

「あのバカ・・」と立ち上がろうとした時、後ろの棚がグラッ・・

 五嶋課長は棚の下敷きになり、救急車で病院に運ばれます。千香子に連絡がいき、病院に駆け付けます。病室のベッドの五嶋課長、何があったのか憶えていません。今日は病室に泊まるという千香子の手を「ごめんな・・」と優しくなでます。そして、猫にエサやっといてくれと言うのです(いなくなっちゃってるのに)。

 医師が千香子にした説明では、逆行性健忘症の可能性があるとのこと。頭を打ったその時点から数週間から数カ月の記憶を失っていると・・。

(えぇぇぇーーっ。そんな展開って・・。現実にこういう状況でこうなる人がいたら、絶対 仮病だと思われますよね。私はここでいつも若人アキラを思い出してしまいます。あ、今は違う名前になってるんだっけ。)

 心配で、五嶋課長のケータイに電話をかける真尋。千香子が出てすぐに切ってしまいます。すかさずメモリ消去。病室を出ると、廊下にはフルーツを手にした中鉢君が。

「俺 殴っちゃって。すいませんでした。」「ありがとう・・。夫が、戻ってきたわ。




 真尋はお守りを作ります。「早く良くなりますように」と紙に書いてたたんで手作りのお守り袋に。口をで留めました。かわいいことしますねー。



 五嶋課長と千香子は病院のソファで楽しそうに おしゃべりしてます。千香子の誕生日、結婚記念日、大事なことはちゃんと憶えてる、と五嶋課長。残り25年5300万のマンションのローンのことも(高いマンション買ったのねー)。二人の初めてのデートのこととか話して、とても幸せそう。ホントに仲よさそうに見える二人なのに、それでも ああなってしまうんですね・・。

 千香子は恐る恐る「離婚しなくていいの?」「何バカなこと言ってんだ。」「ずっと一緒にいてね。」五嶋課長はニッコリ。

 自分の指に結婚指輪がないことに気づき不思議がります。


 中鉢君から、五嶋課長が健忘症で真尋のことを忘れてしまっているらしいと聞く真尋。花束を持ってお見舞いに。タイミングの悪いことに受付で丁度 千香子が見つけ、二人でお茶します。真尋はアパートから持ってきた保険証を渡します。

「会わせてもらえないでしょうか?」

「いいわよ。いいけど、会わない方がいいんじゃないかしら。あなたのこと全く憶えてないの。」

 他の事は憶えてる、ストレスだったり嫌だったりしたことの記憶がない(なんて勝手な話・・)、アパートは引き払う、と千香子。記憶はずっと戻らないかもしれない、と。「待ってます」と真尋。

 離婚届は破いたと千香子は言います。


 五嶋課長は病室で、千香子に頼んで買ってきてもらった旅行雑誌を見て頭を手でおさえます。『京都』の本を見ての音が頭の中で響いたのです。


 真尋は夕食に呼ばれ藤谷家に向かう途中の坂道で、あの男の子とバッタリ会います。追いかけて彼の腕を掴むと払われ、その時に彼がお守り袋を落とします。お守り袋の表には お父さんの写真が・・。

「どうせ お前らには わかんねーよ。」

 真尋は彼と話します。彼のお母さんは昔 一度 結婚したが離婚してしまい、まだ お父さんのことが好きなんだと彼は言います。母と会ってほしくて来た、と。

「心配すんなよ。俺このまま帰るから。」とニコッ。

 藤谷家では真尋が来るのを待っていました。そこに現れた真尋、家に上がるや お父さんを引っ張って行ってしまいます。

 お父さんを隣に乗せて車を運転しながら真尋は彼の事を話します。

    「あの子・・本当に お父さんの子供なんだよ。」

 高速バス乗り場に着くと、彼は仙台行きのバスに乗り込むところでした。

「会えるか!! 車 出してくれ」と言う父に真尋は

「お父さんの子供だよ! 会いに来たんだよ! 」

 その女の人の気持ちがわかる、最後のチャンスだよ、と言われ、お父さんは走り出したバスを追いかけます。おおっ。全速力で走る蟹江敬三。そしてコケる蟹江敬三。頑張れ敬三!!!

 ドアを開けてもらって乗り込み、「真治!!(さっき真尋に聞いた彼の名前)」と叫びます。

 驚く神田 真治くん(井ノ原 快彦)。この二人、本当の親子みたいに よく似ています。顔も雰囲気も。

 二人はお約束の屋台のおでん屋で飲みます(これがまたこの二人には凄くよく合ってる)。真尋は車の中で待ってます。

 母にいい再婚の話がある、でも よく思い出してるみたいだ、と真治。手が似てると言われる、見せてくれ、と言われ、お父さんは手を出し、二人で手を並べて見ます。

 お父さんは家に帰ると、「子供と会ってきた。明日、仙台に行ってくる。一度あいつに会ってこようと思う。」と。激怒する おばあちゃま。そして暴露してしまいます。由真が産まれる時、皆 病院に行って一人で留守番をしている時 電話がかかってきたと。六ヶ月の子がいて、一生知らせないつもりだったけど、一度でいいから抱いてほしい、近くに来ていると。おばあちゃまは お金を渡して帰ってもらったのでした。

「責任がある。今からできることは全部してやりたい。」とお父さん。

「どうしても行くって言うんなら あたしと離婚してから行ってください。」

 お母さん、ついに、堪忍袋の緒が切れてしまったのです。


 

 菜々ちゃん ここで泣いてるんですけど、なんとハナたらしてます。あっぱれですけど、ちょっと目のやり場に困ります。今じゃこんな事はしないんじゃないでしょうか。

2002/9/27



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